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2012年3月

2012年3月30日 (金)

チューリップ

また明日と

言って別れる

チューリップ

「また明日」という言葉には寂しさはない。「また明日逢える」という楽しみがある。

チューリップはそのような楽しさを孕んだ花だ。

2006年

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2012年3月28日 (水)

寒の水

寒の水

真の姿を

覗き込む

冷たい水はとても透明に見える。その透明さに自分の真実が映し出されるのではないかと思い覗き込んでしまう。

・・覗いて濁らなければいいけれど。

2000年

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2012年3月26日 (月)

荒東風

浮舟や

荒東風になす

術もなし

実際に小船が激しい風に揺られている様子を見て作ったのだが、源氏物語の浮舟を重ねてみた。

彼女の人生もまた、荒東風のような男たちに翻弄された人生だったのだ。舟が揺られている様子を見てよく理解できた。

2007年

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2012年3月24日 (土)

朧月

一人には

広すぎるオフィス

朧月

これは一人で残業していた時の句。みんな帰ってしまって、普段100人くらいいるフロアは私一人だった。

自分のいるところ以外は電気も消され、気持ちもおぼろげな感じだった。

1999年

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2012年3月22日 (木)

余寒

来年度

予算組む日の

余寒かな

この句を見てみんな私の句とは思わなかったらしい。男性の作る句に見える。

一体私はどんな仕事をしているのだ、とみんなから質問された。

しかし、営業担当だって一人ずつ来年度の売り上げ目標というのを作らされるのだ。月割りでいくらとか一生懸命計算をして作っていた。

そんな日は気持ちも冷える。

2009年

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2012年3月20日 (火)

春風

胸一杯

春風吸って

素直になる

本当に素直に作った句。「春」という季節にはそういう力がある。

1998年

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2012年3月18日 (日)

春の波

船来れば

つんつん尖る

春の波

日の出桟橋から浅草行きの水上バスに乗った。

春の波はキラキラキラキラしている。

近くに船が通ると、その波が大きくなる。まだ寒さが残るせいなのか、結構尖った波なのだ。

波にも「若さ」というものがあるように感じた。

2000年

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2012年3月16日 (金)

寒椿

寒椿

いつか無口が

処世術

会社とは本当のことを言うと愚痴とか批判とか受け取られて面倒くさいところがある。

何も言わないでいるのが一番面倒くさくないなと、だんだんみんな何も言わなくなる。

寒椿はあんなに大輪なのにどこか無口なイメージがある。

2002年

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2012年3月14日 (水)

梅ほつほつ

頭の片隅に

仕事あり

この日はお寺で涅槃会があった。平日だったので、私は会社をサボって行ったのだ。

梅が3部咲きくらいだったが、それが頭の中にある「仕事」への思いと同じくらいだった。

2008年

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2012年3月12日 (月)

ふすま雪

ふすま雪

上り下りて

永平寺

雪の一番降るころ、永平寺に行った。

永平寺はとても広いお寺で、迷路のようになっている。その中が階段だらけでなんと上り下りの多いことか。

やっとのことで外に出てもまた階段があった。

2010年

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2012年3月10日 (土)

冴え返る

冴え返る

月は葬列

知るがごと

これは誰か有名人が亡くなったときに作った句だったと思う。

とても寒い日だった。その夜の月が冴え冴えとしていて、まるでその方のお葬式を悲しんでいるかのごとくだった。

1998年

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2012年3月 8日 (木)

白梅

白梅の

湖面にせり出す

男意気

梅の枝はゴツゴツとしていて、ただでさえ男っぽい。

それが湖面に向かって枝を張っていたのだ。

・・・もっと楽に咲けばいいのに。そう思ったとき、「これが俺の生き方」という男意気みたいなものを感じたのだ。

2000年

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2012年3月 6日 (火)

初桜

学生の

居らぬ校舎の

初桜

桜が咲くと嬉しいものだが、大学の校舎に咲く桜はほとんど誰にもみられないで咲いていた。

初桜の頃、大学はまだ春休みなのだ。

こんなにひっそりと。・・・でも、それが初桜の初々しさと合ってもいた。

2003年

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2012年3月 4日 (日)

古梅

古梅咲く

本物を知る

男あり

これは確か万年筆を使っている男性を見て作った句。

若者はあまり万年筆を使わないけれど、ある年齢になってくると万年筆を愛用する人が多い。それが「本物」を感じさせた。

それは若々しい梅ではなく、古梅に共通した趣を感じる。

2006年

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2012年3月 2日 (金)

蜆汁

蜆汁

ゆるゆる疲れと

生きてをり

春も近づいてくると気持ちがのんびりしてくるからか、冬の緊張感が抜けるからか、何かと疲れを感じる。

家に帰って蜆汁など飲んでいると、それをしみじみ感じる。

しかしその疲れを厭うわけでもなく、人生ってそういうものかもと楽しんでいるところもある。

2007年

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