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芒野や
おいでおいでと
死に誘ふ
これは箱根だったと思う。広大な芒野腹を見ていたら、芒の手が手招きしているように見え、しかもその先が死のように、寂しく思えた。
2002年
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2011年11月29日 (火) コワっ・・・ | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
がむしゃらを
時には忘れ
居待月
私はバリバリ仕事をしているのが好きだ。スイッチが入るとついつい男のように頑張ってしまう。
でも、時にはそれを忘れてのんびりすることも必要。のんびりと座って月が昇るのを待つように。
2006年
2011年11月27日 (日) 私の中の男気 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
風邪の子の
やうに男は
身を丸め
男の人って意外と弱い。この季節は風邪を引きやすいけれど、風邪なのか、何か他の理由なのか、寂しそうに背中を丸めている男が余計寒そうに見える。
2001年
2011年11月25日 (金) さみしい | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
みちのくの
真白き雪や
人想ふ
北国の雪は、ふわふわで真っ白なきれいな雪だ。その純粋さは、人を思う気持ちと何処か似通っている。
2008年
2011年11月23日 (水) きれい | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
山の秋
押し黙ること
教へられ
どこの山へ行ったのかは忘れたが、山は寒くなるのが早い。
きっと、寒くて寒くて襟を顔まで覆って、「とにかく早く」登るか下山か、という状況であったのだろう。
しゃべるということは、平和な証拠かもしれない。
1999年
2011年11月21日 (月) さみしい | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
秋晴や
水の優しき
恐山
恐山に初めて行った時の句。恐山って名前からしておどろおどろしいところだと思っていた。
しかし、実際に行って見ると、湖の水は実に静かで、美しいところだった。
冬はまた全然違う顔を見せるそうであるが、秋晴のこの日はとてもキレイだった。
2011年11月19日 (土) きれい | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
つよくつよく
つつみかくさず
吾亦紅
吾亦紅という花は面白い形をしている。
あんなに細い茎の先に重たげにぼんぼりのような花(花なのかな?)をつけている。
その姿を見ていて、とてもたくましさを感じたのだ。ありのままの姿で、しっかり生きている。弾力性があるからこそ折れない。
何かいろいろなものを感じ取った。
1998年
2011年11月17日 (木) おもしろっ | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
炉開きや
帯見せ合ふて
かしましき
お茶には「炉開き」という行事がある。夏が終わって涼しくなると炉を開けるのである。
みんな久しぶりの炉を囲んで、いろいろおしゃべりが始まる。着物を着ていると話は着物に及ぶ。「あら、いい帯ね~」などと始まるのである。
2010年
2011年11月15日 (火) きれい | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
格子マフラー
一等席の
コンチェルト
この頃チェック柄のマフラーをよくしていた。
月に1回は音楽を聴きに行ったり、ミュージカルを見に行ったり、そんなことをしていた。
1997年
2011年11月13日 (日) きれい | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
灯火親しむ
亡き人の書を
師と仰ぎ
私は本が好きでよく読む。
偉業を成し遂げてきた人たちの本は時代がたってもとても参考になる。逢ったことのない人たちだけれども、文字に残すことで、私は師と仰ぐことができる。
本はとてもいいものである。
2005年
2011年11月11日 (金) 正統派 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
千本鳥居
前に後ろに
秋思かな
これは伏見稲荷に行った時の句。
延々と鳥居が続いている。その中に入っていると異次元の迷路に迷い込んだ気分になる。そして行っても行っても抜け出せない気分になってくる。
不安な気持ちになってくるのだ。
2006年
2011年11月 9日 (水) 不思議 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
秒針の
音よく響く
夜長かな
秋の夜は、夏と違ってとても静かに感じる。虫がたくさん鳴いているのにとても静か。
そして、身の回りのちょっとした音がとてもよく聞こえる。
普段は聞こえない時計の秒針はまさにその代表例。
2002年
2011年11月 7日 (月) 正統派 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
人待てば
をんなでありぬ
十三夜
会社でバリバリ仕事をしていても、アフターファイブで人を待っているときは女の顔に戻っているのだ。
・・・という想像の句を作ってしまった。
2007年
2011年11月 5日 (土) 恋の句 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
秋晴れや
夢を叶えし
女の貌
これはヤワラちゃんが金メダルを取った時に作った句。
私はちょうど旅行に出ていて、旅館で他のお客さんたちと一緒にテレビを見ていた。
ヤワラちゃんのすがすがしい笑顔がよかった。
2000年
2011年11月 3日 (木) 元気が出る | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
腕組みを
うながす秋の
桂浜
初めて四国に旅行に行き、桂浜に行った。
龍馬もきっとこうやって腕組みしたんだろうとやってみた。広い太平洋を見ながら何を思っていたのだろう。
2011年11月 1日 (火) 私の中の男気 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet