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2011年10月

2011年10月30日 (日)

秋黴雨

天平の

法輪渋し

秋黴雨

これは奈良の東大寺を訪れた時の句。

1300年も前に作られ、今もそこに建っているというのが、とても不思議な感じがした。

1300年前にも確かにここを歩いていた人がいたのだ。

1999年

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2011年10月28日 (金)

秋深し

秋深し

能稽古の子

ぎこちなし

北上方面へ旅行した時だったと思う。お寺の本堂で、小さい子供が能稽古をしていた。

もうかなり寒い時期だったのに、冷たい床に素足で立っていた。

親なのかお師匠さんなのか、叱られながら練習していた。

多分近々このお寺で能の催し物でもあるのだろう。そうやって小さい子も一生懸命準備してるんだ、とほほえましく思った。

2008年

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2011年10月26日 (水)

夏空

夏空と

海と溶け合う

故郷かな

私のふるさと函館では、夏になると海も空も真っ青になる。どこから海でどこから空か、境界線が分からない。

だから、夏休みの宿題で絵を描くと、一面青を描いて終わりだった。

私はそれが当たり前のことだと思っていたが、東京に出てきて、その景色は宝であると知った。

俳句1年生の時に作ったので、かなり素直に作ってあると我ながら思う。

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1997年

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2011年10月24日 (月)

白絣

襟抜けば

女人でありぬ

白絣

着物は洋服と違って、襟を後ろに引いて着る方が美しく見える。それを「襟を抜く」と言う。

少し多めに抜くと色っぽい。

2010年

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2011年10月22日 (土)

秋天

五重塔

出羽の秋天

押し上ぐる

出羽三山に俳句仲間で行った。古めかしい五重塔が建っている。

下から見上げると、まるで秋の空を押し上げているようであった。

2009年

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2011年10月20日 (木)

寝待月

再会の

果たせず寝待

月の夜や

逢おうと約束していた人と逢えなかった。寝て待つ刻に上がる月が寝待月。そんな時刻まで待っていたのに。

2008年

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2011年10月18日 (火)

つくつくし

秋遍路

二つ追ひ越し

つくつくし

四国に旅行に行ったときの句。話はよく聞いていたが、四国ではあちこちお遍路さんが歩いていた。

私はバス旅行だったが、お遍路さんは山道でもずっと歩いている。

そんな山道の険しいところで、お遍路さんを二人追い越した。季節はつくつくぼうしが鳴いているころだった。

2007年

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2011年10月16日 (日)

良夜

稿終へて

心ゆくまで

良夜かな

何の原稿だったか忘れたが、何かを書いていて、それが予定よりも早く仕上げることができた。

ちょうど月のキレイな夜で、安心してのんびりできるなと思った。

2006年

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2011年10月14日 (金)

大西日

貧しさの

中の幸せ

大西日

3丁目の夕日というように、昭和のイメージは夕日だ。「きっと明日も晴れだね」という、希望に満ちた気持ちで生きていた。

高度成長期で走り続けていたのが、息切れして、やっと立ち止まってゆっくり考える時期にきた感じがする。やっぱり、本当に大事にすべきものを大事にしなきゃな、と。

2002年

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2011年10月12日 (水)

菊人形

寒空の

背ナは色なく

菊人形

菊人形を見に行った。表から見ると色とりどりの菊が飾られていてとても美しかったが、後ろに回るとそこまで気遣ってないんだな~というのがありありとわかった。

見えるところさえ・・・というのが、人間くささを現していて、何かとても嫌だった。

2000年

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2011年10月10日 (月)

青嵐

青嵐

湖底のマリモは

夢心地

阿寒湖にいったときの句。その日はきれいに晴れた夏の日だったので、阿寒湖もきれいだった。

それにしても、当時の私には「夢心地」などという言葉が出てきたんだ。今は思いつかない言葉だな~

1998年

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2011年10月 8日 (土)

万灯会

万灯会

燭の熱さを

通り抜け

奈良の東大寺で万灯会が行われたときの句。あの広い境内一面にずらーっと燈籠が並べられ、それはそれは幻想的であった。

燈籠の近くを通ると、ろうそくの熱さが伝わってきた。観るのと実際に肌で感じるのとではやっぱり違うんだなと思った。

2010年

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2011年10月 6日 (木)

蜩の

刻重くなる

鞄かな

蜩が鳴き始めると、あぁもうこんな時間か、と思う。そういう時間に仕事から帰ってくると、何故だかいろいろと書類が増えている。

2009年

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2011年10月 4日 (火)

秋澄めり

北上川(きたかみ)の

蛇行雄々しく

秋澄めり

よく晴れた秋の日、北上川が雄大に流れていた。そのゆったりした蛇行がどっしりとしていて、実りの秋にふさわしかった。

2008年

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2011年10月 2日 (日)

盛夏

ラーメンの

水切り美しく

盛夏かな

私は麺類が好きなので、ラーメン屋さんも結構行く。茹で上がって、湯切りをするときのしぐさはしゃきっとしていて、こっちも勢いよく食べる準備ができる。

2007年

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