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焼いもを
二人で分けし
この辺り
もう20年以上も前の話だが、鎌倉に行った時の句。
銭洗い弁天の前に焼き芋のトラックがあった。みんな買っていたので、食べたくなった。一本がとても大きくて、二人で分けて食べた。
2007年
2011年8月31日 (水) 恋の句 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
秋晴や
窓拭きなんぞ
してみるか
いい天気だと、いろんなことがしたくなるが、まずは空を見上げた時の一番目の前にある窓をキレイにしなきゃという気分になる。
2006年
2011年8月30日 (火) 元気が出る | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
亡き人の
書を師と仰ぎ
夜学かな
誰の本かは忘れてしまったが、俳句についてだったのか、人生訓だったのか、いい本からは得られるものが多い。
2005年
2011年8月29日 (月) 正統派 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
週明けの
足裏に残る
花疲れ
私は桜の花が大好きで、毎年どこかしらの桜を見に行く。でも、桜を見るためには大抵広い敷地を歩き詰めになるし、人疲れも手伝って、かなり疲れる。
2003年
2011年8月28日 (日) 悩む・・ | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
夏祭
みちのくなまりの
警備員
青森のねぶた祭を見に行ったときの句。東北訛りは何故か人を和ませる。警備員さんは人ごみを仕切っていて、ときに怖かったりするけれど、東北訛りでちょっと親しみが持てた。
2002年
2011年8月27日 (土) のんびり | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
決裁を
逐一取って
梅雨兆す
会社にはいちいち面倒くさいシステムがある。「うっとうしい!」という表現がピッタリ。
2011年8月26日 (金) 怒り | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
銀時計
灼けた男の
腕光る
私は男のゴツゴツした腕が好きだ。そこに、ゴツゴツした腕時計がはめられているのもいい。スマートな時計よりは、銀色の分厚い時計のほうがよく似合う。
2000年
2011年8月25日 (木) 力強い | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
働き者
なまけ者ゐて
鵜飼かな
鵜の世界にも、よく働く鵜と、働いてるふりをする鵜がいるんだというのには驚いた。
2008年
2011年8月24日 (水) おもしろっ | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
鷹の子の
羽なめらかに
青嵐
鷹匠さんの家にお邪魔した。大人の鷹もいたけれど、まだ小さな鷹もいて、ひよこのようによちよち歩きと鋭い目がミスマッチだった。
1999年
2011年8月23日 (火) 正統派 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
月鉾や
国の大きく
揺らぎをり
祇園祭の時の句。月鉾は背が高いので、ちょっとの風でもてっぺんはゆらゆら揺れている。
この国の政治もゆらゆら揺れている。これを作ったときは誰が総理大臣だったときだろう。
2009年
2011年8月22日 (月) 心配・・・ | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
行く船は
ソーダー水を
はき出して
友達と北海道に旅行に行った。これは知床の海だったとおもうが、真っ青な海に、真白いしぶきがとてもきれいだった。
1998年
2011年8月21日 (日) さっぱり | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
燈籠流し
見送りの
エアポートとも
京都の大文字焼きの時に、嵐山で燈籠流しを見ていた。
先祖の魂を流している様子は、東京に住んでいる子供が久しぶりに故郷に帰ってきて、また東京に送り返す親のような気分だった。
空港まで見送りに来て飛び立っていく飛行機を見ているような。
2010年
2011年8月20日 (土) さみしい | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
川床座敷
決して入らず
京の猫
夏に京都に行ったとき、鴨川のあたりはたくさんの川床が出ていた。
お客さんがおいしそうな料理を近くで食べていたけれど、猫はそれを眺めているだけで、決して座敷に上がったりせず、行儀よくしていた。
さすが京の猫だと思った。
2009年
2011年8月19日 (金) さっぱり | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
気のせいの
やうな夕立
君は来ず
最近はゲリラ豪雨が多いけれど、ほんの一瞬パラパラと夕立が降ることもある。
もしかして今来てたかも・・・
遠く離れている人が、もしかして逢えたらいいけれど、いるわけないか・・・という感じの句。
2008年
2011年8月18日 (木) 恋の句 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
寺に生れ
まっすぐに咲く
百日紅
さるすべりは大抵曲がりくねった枝をしているが、京都のお寺の敷地で見たさるすべりはまっすぐな枝ぶりであった。
まるで、お寺で毎日お坊様のお説教を聞いているかのように、素直に伸びていた。
2006年
2011年8月17日 (水) 正統派 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
八月や
しぼんだ風船
ころがりぬ
八月はあまりにも暑くて、風船もげんなりしてしまう。
それがまた、暑くてだるい気分にさせられる。
2003年
2011年8月16日 (火) さみしい | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
腰おとし
竿燈あやつる
男かな
秋田の竿燈祭を見に行ったときの句。
威勢がよくて、「男の祭」という感じだった。
今年は震災があったけれど、東北の各お祭りが復活してくれて嬉しい。
2002年
2011年8月15日 (月) 元気が出る | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
美しく
歳経る人や
花芙蓉
これはどなただったかは忘れたが、かなり年配の女性が和服を着ているときに思った句。
すごく物腰柔らかで、素敵な年の重ね方をしていると思った方がいた。
2000年
2011年8月14日 (日) きれい | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
競べ馬
白は気位
高きかな
乗馬を習っていたことがある。
たくさんいる馬の中に1頭だけ真っ白な馬がいた。自分でもわかっているのか、その真白さを自慢しているかのようにつ~んとしていた。
1998年
2011年8月13日 (土) 正統派 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
新涼や
熟睡明けの
読書して
やっと秋らしくなると、じっくり眠れる。熟睡した翌朝は気分もすっきりして読書にはもってこい。
1997年
2011年8月12日 (金) さっぱり | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
風炉の音の
静かになりぬ
午后の茶座
お茶を始めて作った句。
午前中は炉にくべた炭が勢いよく燃えているが、午後になると静かになってくる。
午前中とはまた違った座の空気になる。
2010年
2011年8月11日 (木) きれい | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
キリコ山車
けんくわのごとく
担ぎたり
能登のほうの七夕祭で、キリコ山車というものが出る。五所川原の山車に似ているだろうか。
とても背の高い山車。
各町内ごとに工夫を凝らした山車を出して、戦のごとく勢ぞろいする。その姿はまさに男の祭。壮大である。
2011年8月10日 (水) 力強い | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
ダリの時計
ぐにゃりと折れて
秋思かな
ダリの描いたグニャグニャの時計を見ていると、世の中の不条理というか、一筋縄ではいかないことがいろいろ思い起こされて、溜息が出てくる。
もっとすっきりいかないものかなと思い巡らせる。
2011年8月 9日 (火) 悩む・・ | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
京ことば
耳傾けて
新豆腐
私は京都が大好きでよく行く。お客さん向けに話している京ことばはどこか作った感じがするが、お店に入って、店員さん同士が話しているのを聞くととても魅かれる。
お料理に入っている新豆腐のような、新鮮で、真っ白で美しい感じ。
2011年8月 8日 (月) きれい | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
夕暮れて
シャンプーの香に
蝉しぐれ
土日とか、一日家にいる日は早めにお風呂に入ることにしている。
お風呂から上がってもまだ明るい時間で、蝉も元気に鳴いている。
2011年8月 7日 (日) きれい | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
満員電車
夏空泳いで
帰りたし
毎日通勤電車には悩まされる。窓の外を見ると真っ青な気持ちよさそうな空。
「気持ちはわかる」と句会のメンバーに言われた。
2011年8月 6日 (土) おもしろっ | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
鳴く蝉の
絶へずしてふと
方丈記
蝉が絶え間なく鳴いているのを聞いていたら、ふと方丈記の出だしを思い出した。
「ゆく川は絶えずして、しかももとの水にあらず」
蝉も一緒だなーと思った。
2011年8月 5日 (金) おもしろっ | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
サマーセーター
石鹸の香の
抜けてくる
サマーセーターは編み方がゆるくて、風通しがいい。
風が入るのと同時に、着ている本人の香りも漂ってくる。石鹸のいい香りがして爽やかだった。
2011年8月 4日 (木) さっぱり | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
妙案の
浮かばざりしや
氷菓食ふ
何かいい案を考えなければと、考えれば考えるほど浮かばない。暑い日だったりすると余計浮かばない。
そんな時は、アイスを食べて気分転換するに限る。
2001年
2011年8月 3日 (水) おもしろっ | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
一茶碑は
つひの栖か
蝉衣
長野の一茶の里に行った時の句。
一茶の句碑があって、そこに蝉の抜け殻がくっついていた。
2011年8月 2日 (火) 正統派 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet
女人禁制
山鉾にある
誇りかな
京都の祇園祭を見に行ったときの句。
鉾の中には原則として女性はいれてはいけないという決まりがあるらしい。それでも、現在ではだいぶゆるくなって、見せてくれる鉾も多いが、山鉾は誇り高き鉾であった。
女人禁制などというと、反対する人もいるが、私は伝統文化として残しておいてもいいのではないかと思っている。
2011年8月 1日 (月) 正統派 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) Tweet