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2011年7月

2011年7月31日 (日)

星まつり

星まつり

時々思う

人のあり

星まつりとは七夕のこと。私的には恋の句ではないのだが、でき上がってみた内容からするときっと、恋の句だと思われているだろう。

七夕の時期に、たまたま、そういえばあの人はどうしているだろう、などと思い出す人が何人かいる。そんな句なのだ。

2006年

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2011年7月30日 (土)

蝉しぐれ

蝉しぐれ

不協和音の

会議かな

この時の会議はみんなが言いたいことを勝手に言ってたのだろう。

話がかみ合わないイライラはあるけれど、誰もが無関心なシーンとした会議よりいいかも。

2001年

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2011年7月29日 (金)

猛暑

猛暑かな

よれよれTシャツ

街を行く

ずーっと暑い季節が続くと、Tシャツもどんどんよれよれになってくる。

そんな人たちが街にたくさんうろついている。

2000年

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2011年7月28日 (木)

鵜篝

鵜篝を

ぐるりと廻し

漁へ出づ

初めて長良川の鵜飼を見に行った。

時期が遅くて、あまり鮎は取れなかったけれど、篝火を焚いて鵜を操る様子は興味深かった。

鵜篝は、舟の進行方向や、鵜の操り具合によって、自由に動かせるようになっているのだ。

このときは船が進んできて、鵜篝をぐるっと内側に動かして鵜を動かしやすいようにしていた。

2008年

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2011年7月27日 (水)

秋思

ひと仕事

終へたる後の

秋思かな

仕事をガンガンこなしている時は実に爽快。でも、それが片付いた時は達成感があるものの、虚しさもあったりする。

じっくり物事を考える時間ができてしまうと、こんなことしてていいのかなとか、これ必要な作業だったのかなとか。

でもそんなふうに自分と向き合う時間も大事なのかも。

2005年

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2011年7月26日 (火)

秋暑し

秋暑し

浮世絵の女

湯浴みする

私は絵を見るのが好きで、絵を題材に作ってみた。

絵を見ると分かるが、人にとって本当に必要な行動って昔も今も変わらないなと思う。

1999年

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2011年7月25日 (月)

炎昼

炎昼や

生れしばかりの

塩舐める

これは、能登の塩田を見に行ったときの句。海水を砂場に撒いて、また撒いてという昔ながらの製法で塩を作っていた。

その出来立ての塩をちょっとだけ、こっそり舐めてみた。

2008年

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2011年7月24日 (日)

揚花火

揚花火

思ひ出一つ

薄れゆく

花火は見ていてとても晴れやかな気持ちになるけれど、散っていく瞬間はちょっと寂しい気持ちになる。

それはまるで大事な思い出が薄らいでしまったような哀しさ。

2006年

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2011年7月23日 (土)

熱帯夜

熱帯夜

白装束(カンドゥーラ)たちの

高話

UAEに行った時の句。ちょうどラマダン(断食)の時期で、日没とともに現地の人たちは食事に入る。

この時期は毎晩宴会状態となる。みんな夜更けまで外でも、ホテルでもおかまいなしに大声でおしゃべりを楽しんでいた。

アラブの人たちが着ている白い服は、カンドゥーラと呼ばれる。

2000年

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2011年7月22日 (金)

薪能

国宝の

背すじ動かず

薪能

これは新宿御苑の薪能を見たときの句ではなかったかと思う。

人間国宝の観世喜之さんの能はまことにキレイであった。

でも、この句で「国宝」だけでは、意味が通じないかもしれない。

2006年

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2011年7月21日 (木)

短夜

短夜に

想へば崩る

夢の人

夢を見ているのは覚えているのだが、目が覚めた瞬間忘れてしまうことがよくある。

好きな人だと覚えていることも多いが、ごく普通の知り合いとか、逢ったこともない人は、一体誰が出てきたのかすら思い出せない。

夢はほんとに不思議な世界。

2010年

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2011年7月20日 (水)

終戦日

だらだらと

テレビつけ出す

終戦日

私には終戦日というものがピンと来ない。

多分このときは休日でもあったのだろう。いつもの休日のように、遅めに起きて、まずテレビをつけて。

そんなある日の一日と全く変わらない一日であった。

我々世代にはそれくらい戦争は遠くなった。

1999年

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2011年7月19日 (火)

酔芙蓉

酔芙蓉

嵯峨野は着物の

女(ひと)の町

私は京都が好きでよく行くが、京都は本当に着物姿がよく似合う。

特に、竹林の中を歩く着物の女性は本当に美しい。

2002年

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2011年7月18日 (月)

秋落暉

秋落暉

恋人の背を

見るごとく

最上川が海へ流れ込んでいく辺りにいた。

水平線に夕日が静かに沈んでいった。ずっと恋人の後姿を見送っているように名残惜しくずっと見ていた。

2009年

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2011年7月17日 (日)

夏衣

御朱印を

手慣れて書きぬ

夏衣

少し前から御朱印を集めるのを趣味にしている。

どこに行っても、みんなさらさらと語朱印を書いてくれる。それぞれ味はあるけれども、どれもきれいで、立派な文字。いつも感心してしまう。

2010年

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2011年7月16日 (土)

夕立

手を休め

夕立気にする

上司かな

どうってことない句だけれども、素直で、きちんと見て作っている句だと我ながら思った。

俳句を始めたばかりのころに作った句で、原点を見た感じ。

1997年

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2011年7月15日 (金)

台風

台風の

目の中にをり

鎌倉路

この日は鎌倉で吟行だった。若いとは素晴らしい。台風目がけて出かけていけるのだから。

そして、こんな句を作ってしまった。

1998年

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2011年7月14日 (木)

梅雨寒

梅雨寒や

時の重みの

門構へ

軽井沢に行った時の句だったと思う。古めかしい、でも由緒ある旅館があった。かつて文豪たちが泊まった旅館という話だった。

重厚な門があって、その重みを現しているようだった。

・・・そういえば、梅雨寒という言葉があるが、今年は梅雨寒というものにお目にかかれなかった。

1999年

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2011年7月13日 (水)

白つつじ

白つづじ

雨後はひときは

少女めく

白つつじは大輪の花だけあって、その白はとってもきれい。雨が降った後は、きれいに洗われていよいよ輝くばかりの白となる。

少女が内在している白もそんな感じかと思う。

2000年

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2011年7月12日 (火)

菜の花

菜の花や

ぽつりと咲くも

生きる道

菜の花は普通群れをなして咲いている。でも、たまにぽつんと咲いているのを見かける。

それは周りに流されず、自分らしく、自分の道を生きている人間ようで、美しいと思った。

2001年

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2011年7月11日 (月)

寒さ

北京(べいじん)の

月光ささる

寒さかな

中国に出張にいったときの句。広州を訪れた数日前は暑くて仕方がなかったのに、北京は初冬のように寒かった。

月が寒そうに輝いていた。

2002年

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2011年7月10日 (日)

残暑

出所の

分からぬ怒り

残暑かな

会社勤め、人付き合いをしていると何かと我慢がつきもの。ある時、その我慢を限界を迎え、一気に噴出すことがある。

でもたまりにたまった怒りは果たして何の怒りであったか、自分でも分からなくなっている。

言いたいことが言えない世界は不健康だなと思う。

2003年

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2011年7月 9日 (土)

竜胆

竜胆や

会社で目立たぬ

やうに居り

退院して半年くらいの頃だった。まだ体力も完全に戻ったわけではなく、気力も戻っていなかった。

りんどうがひっそりと咲いているように、目立たない存在でいるほうが気持ちが楽だった。

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2011年7月 8日 (金)

夏の空

気分転換

ピントの合った

夏の空

夏の空のくっきり感をどう現そうかと考えていて、「ピントの合った」というフレーズが浮かんだ。

2006年

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2011年7月 7日 (木)

あさがほ市

あさがほ市

入谷警察

総動員

初めて朝顔市を見に行ってビックリした。警察が舞台を組んで、見張りを行っているのである。

近くには鬼子母神があり、「最後尾です」と書いたプラカードを持った警官がいた。

町を挙げてのイベントなんだなと思った。そこが下町っぽくていいなと思った。

2007年 芭蕉忌顕詠俳句大会 入選

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2011年7月 6日 (水)

涼し

東京タワー

星涼しくて

想ふ人

東京タワーの近くを通りかかった。そういえば、東京タワーの話をしていた人がいたな~と思って作った句。

2008年

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2011年7月 5日 (火)

鉾曳きや

ゆるりゆるりと

夏を乗せ

京都に祇園祭を見に行った。初めて鉾が引かれてくるのを見て、京都らしいたおやかなお祭だと思った。

とても暑い日ではあったが、風情があってよかった。

2009年 芭蕉忌顕詠俳句大会 入選

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2011年7月 4日 (月)

バナナ

勢ひよく

バナナを剥けば

明日は晴れ

バナナがすっと剥けると気持ちよく、なんかいいことありそうな気持ちになる。例えば、明日晴れるような。

2010年

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2011年7月 3日 (日)

秋思

秋思して

電池の切れた

人となる

物思いにふけっていると、ついつい固まっている時がある。まるで、電池が切れて動けなくなったおもちゃのように。

芭蕉忌献詠俳句大会 入選

1999年

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2011年7月 2日 (土)

花散る

花散るや

似た人影を

探す癖

逢いたい人にずっと逢えないで入ると、ついつい似た人影を探してしまう。

でも、決してそれは逢いたいその人ではないのだ。そのわずかな期待と、やっぱり違ったという失望が花散る寂しさに似ている。

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2011年7月 1日 (金)

食欲の秋

食欲の

秋バリウムを

飲まされる

会社の健康診断は、若いころは楽ちんコースで大した検査はしない。しかし、ある一定の年齢になってくると、あれもこれも検査になってくる。

この年、初めて胃のレントゲン検査が加わり、バリウムを飲まされた。どうして、医療技術は進歩しているのに、未だにあんな検査方式なのだろう。とっても不思議。

2003年

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